アブガルシアからゼノンMG7/LTX専用の可変式ベイトフィネススプールが発売、その性能に対する本音

アブガルシアからゼノンMG7/LTX専用の可変式のベイトフィネススプールが発売されるようです。
その名は「Abu works ZENON Mg BF Spool」

スプール重量は8.8gでスプール側に可変ブレーキが搭載されています。

アブガルシアのトラウトロッド、トラウティン マーキス アスレイのページにある公式PVで、そのロッドにゼノンが取り付けられていたのですが、その時に「どうしてゼノン?」という疑問がありました。

ゼノンMG7/LTXは共にスプール重量が10g以上で渓流ベイトフィネスで使用するにはスプールがちょっと重たいです。専用ベイトフィネススプールが作られていたというのであれば納得です。

性能を確認

ゼノンMG7/LTX専用の替えスプール
スプール径30mm
スプール重量8.8g
可変ブレーキ機構の搭載
セラミックボールベアリング搭載
ソルトウォーター対応の特殊な表面処理
メーカー希望価格10,000円

ベイトフィネススプールとしては性能は十分だと思います。
可変ブレーキ機構の搭載はどうなのかな?という感じです。
セラミックボールベアリングはスプールの立ち上がりが良くなります。

過去に発売されたベイトフィネスリールと比べて

アブガルシアは数年前までいくつかベイトフィネスリールを作ってました。
記憶にあるのはレボLT、レボLTX-BF8、ALC-BF7と言ったベイトリールです。
この中のレボLTとALC-BF7は所持していて、渓流ベイトフィネスで使用しています。
あの当時としてはかなり性能の良いベイトフィネスリールでした。

今回発売されるスプールはゼノンMG7/LTXと互換性がある、重量約8.8gの軽量スプールです。

おお!凄い!

と思われるかもしれませんが、水を差すようで悪いのですがちょっと待ってほしい。

スプール径32mmだったレボLT、レボLTX-BF8、ALC-BF7のほうがもっと軽かったような。
調べてみたらレボLTが約7.8g、LTX-BF8が約7.9g、ALC-BF7が約8.2gでした。

ゼノンは30mmスプールなのでもしかしたらこっちのほうがキャスタビリティは良いかもしれません。
こればっかりは実際に使ってみないと分からないです。

可変式になった専用ベイトフィネススプールの性能

今回の目玉はなんと言っても可変ブレーキ搭載のスプールになったことです。

スプール側にはカム式可動板のブレーキ機構が搭載されていて、スプールが回転するとその回転に合わせてブレーキ板が動くという仕組みです。ダイワのマグフォースと同じような仕組みです。

おお!凄い!

と思われるかもしれませんが、これも水を差すようで悪いのですがちょっと待ってほしい。

たしか何年か前にKTFにこれと同じような仕組みをしたスプールが発売されていたような・・・
というか所持していたのですが「KAHEN」というレボシリーズの専用スプールです。
販売サイト(現在は販売されてません)

ベアリング込みでスプール重量7g前半で、非常に良いキャスタビリティとキャストフィールになった記憶があります。(現在は手元にありません)

とは言え公式製品でわざわざ搭載する必要あったのかなぁという感じです。
これで重量が増えてしまったのでは?

スプール素材にマグネシウム採用と書かれてますが、ジュラルミンとマグネシウムの合金なのか、マグネシウム単体なのかは不明です。塩水対策として特殊表面処理がされているようです。

本音として中途半端を感じる

過去シリーズのベイトフィネスリールと比べると中途半端さを感じます。
昨今フィネススプールというと軽さが命と言っていいくらいメーカー各社が力を入れてます。

今回、発売されるフィネススプールは重量8.8gと今どきのフィネススプールとしては軽くありません。
比較として23カルカッタコンクエストBFSのスプール重量は約6.6gです。
過去のLTX-BF8のスプール重量を考えて7g台はいってほしかったです。

さらに僕が思うのは、ゼノンとこのスプールを購入した場合の総価格は4万前後になることです。
フィネススプールのメーカー希望価格は1万円、実売だと8000~9000円でしょうか。
正直これなら22アルデバランbfsか23ss airを購入すると思います。

よほどのアブ好きな人か、既にゼノンを持ってる人への替えスプールという認識でいます。

もともとアブのベイトフィネスリールはピュアフィッシングジャパンが日本向けに作った製品だと聞いたことがあります。海外の人はこんなニッチなベイトリール誰も使わないよ、ということらしいので。

レボLTなんかは渓流ベイトフィネスの走りと言っていいリールで多くのカスタムパーツも発売されました。当時2万前半で購入できて、これがあったからこそ僕は渓流ベイトフィネスを始めることができました。

しかし、ピュアフィッシングジャパンがバス業界から撤退したことで、今後アブからLTX-BF8のようなガチのベイトフィネスリールが作られることは無いのかなと感じてます。

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